構想会議とは>会議録
構想会議の内容(要旨)及び式次第(PDF)をご覧いただけます。
発足式(2010/04/03開催)
第1回(2010/04/03開催)
第2回(2010/04/10開催)
第3回(2010/04/17開催)
第4回(2010/04/24開催)
第5回(2010/05/01開催)
第6回(2010/05/08開催)
第7回(2010/05/15開催)
第8回(2010/05/29開催)
第1回(2010/04/03開催)
第2回(2010/04/10開催)
第3回(2010/04/17開催)
第4回(2010/04/24開催)
第5回(2010/05/01開催)
第6回(2010/05/08開催)
第7回(2010/05/15開催)
第8回(2010/05/29開催)
発足式要旨
発足式では、岡崎座長より、日本の精神医療改革が急務であることが述べられました。続いて福田副座長より、精神疾患が、がん・心臓病と並ぶ三大疾患であることを踏まえ、三大疾患にふさわしい精神保健医療改革を行い、自殺に代表される「こころの健康危機」を克服するため、こころの健康推進を日本の基本政策に据えるという構想会議の目的が説明されました。当事者・家族を代表して、野村委員・岡田委員より、当事者・家族のニーズを実現するための政策が必要である点が述べられました。最後に長妻厚生労働大臣より、精神疾患が国民病であること、「こころの健康危機」を克服するために、アウトリーチを含めた政策を実現したい旨が述べられました。
発足式では、岡崎座長より、日本の精神医療改革が急務であることが述べられました。続いて福田副座長より、精神疾患が、がん・心臓病と並ぶ三大疾患であることを踏まえ、三大疾患にふさわしい精神保健医療改革を行い、自殺に代表される「こころの健康危機」を克服するため、こころの健康推進を日本の基本政策に据えるという構想会議の目的が説明されました。当事者・家族を代表して、野村委員・岡田委員より、当事者・家族のニーズを実現するための政策が必要である点が述べられました。最後に長妻厚生労働大臣より、精神疾患が国民病であること、「こころの健康危機」を克服するために、アウトリーチを含めた政策を実現したい旨が述べられました。
第1回構想会議要旨
第1回は、精神疾患当事者より、偏見や知識不足で治療が遅れた経験、社会的入院や3分診療の問題、国レベルのネットワークの必要性が訴えられました。家族より、医療からの情報提供不足と、受診の困難さ、地域ですぐにアクセス可能な専門家の必要性が述べられました。
精神保健問題について、学校への精神疾患知識の普及、ひきこもりへのアウトリーチの必要性、精神疾患とホームレス化の関連について述べられました。最後に座長より、1)地域メンタルヘルスチームの創設、2)チーム医療・アウトリーチ・専門医療の充実、3)家族への地域支援体制を実現するに当たって、国民のニーズを主軸に据えて効率的かつ高質なサービス提供を目指す旨が述べられました。
第1回は、精神疾患当事者より、偏見や知識不足で治療が遅れた経験、社会的入院や3分診療の問題、国レベルのネットワークの必要性が訴えられました。家族より、医療からの情報提供不足と、受診の困難さ、地域ですぐにアクセス可能な専門家の必要性が述べられました。
精神保健問題について、学校への精神疾患知識の普及、ひきこもりへのアウトリーチの必要性、精神疾患とホームレス化の関連について述べられました。最後に座長より、1)地域メンタルヘルスチームの創設、2)チーム医療・アウトリーチ・専門医療の充実、3)家族への地域支援体制を実現するに当たって、国民のニーズを主軸に据えて効率的かつ高質なサービス提供を目指す旨が述べられました。
第2回構想会議要旨
第2回は、うつ・自殺対策と、精神保健改革の討論となりました。うつ病当事者からは、情報が少なくどうすれば良いのか分からない状態が続き、一度は自殺を考えた、という訴えがあり、その声に対応して医療現場から現状の問題が示されました。自殺対策では、精神科医療がより関わっていく必要があると提起されました。
精神保健改革では、現在の保健所・精神保健センターの危機的状況が示され、保健師の訪問では予想以上に精神疾患を抱えている家庭が多く、訪問によるケアが必要であると提起されました。次に医療保健の届かないホームレス・貧困に関する話では、多くの人が精神疾患を抱えているが、限られた支援しかできていないことが示されました。
第2回は、うつ・自殺対策と、精神保健改革の討論となりました。うつ病当事者からは、情報が少なくどうすれば良いのか分からない状態が続き、一度は自殺を考えた、という訴えがあり、その声に対応して医療現場から現状の問題が示されました。自殺対策では、精神科医療がより関わっていく必要があると提起されました。
精神保健改革では、現在の保健所・精神保健センターの危機的状況が示され、保健師の訪問では予想以上に精神疾患を抱えている家庭が多く、訪問によるケアが必要であると提起されました。次に医療保健の届かないホームレス・貧困に関する話では、多くの人が精神疾患を抱えているが、限られた支援しかできていないことが示されました。
第3回構想会議要旨
第3回では、地域メンタルヘルスチームの創設に向けて、活発な議論が交わされました。竹島委員より「保健所が遠く」なってしまった地域精神保健の問題が提起されました。家族・当事者より、サービスへのアクセス困難さ、訪問による早期介入へのニーズが訴えられました。松本参考人より、複雑困難な事例を、地域・家族に負担させ続けている現状が訴えられました。増田委員より、地域メンタルヘルスチームの具体的な枠組み・役割について示され、「公と民の協働」によって実現したいと提言されました。当事者家族委員より、地域での早期介入機能、啓発活動、家族を含めたオープンな精神保健政策の創出とサービス評価などの必要性が訴えられました。
第3回では、地域メンタルヘルスチームの創設に向けて、活発な議論が交わされました。竹島委員より「保健所が遠く」なってしまった地域精神保健の問題が提起されました。家族・当事者より、サービスへのアクセス困難さ、訪問による早期介入へのニーズが訴えられました。松本参考人より、複雑困難な事例を、地域・家族に負担させ続けている現状が訴えられました。増田委員より、地域メンタルヘルスチームの具体的な枠組み・役割について示され、「公と民の協働」によって実現したいと提言されました。当事者家族委員より、地域での早期介入機能、啓発活動、家族を含めたオープンな精神保健政策の創出とサービス評価などの必要性が訴えられました。
第4回構想会議要旨
第4回は、精神保健改革の柱の一つである、アウトリーチサービスと多職種チーム医療が議題となりました。前半は利用者主権のアウトリーチの必要性と、すでに京都市と千葉県旭市において実践されている訪問型サービスについての報告があり、出席した当事者、家族委員の意見がかわされました。後半では、訪問型チームについての提言がなされました。
第3回までの政策構想会議においても、危機に瀕した当事者家族の元へ、十分な支援が届けられてなかった現状が繰り返し訴えられており、その声に対応する為のサービスとして、入院中心型から在宅•外来診療への移行、疾患のみに注目しがちなモデルから心理社会アプローチを採用、それらを実現するためのチーム医療の組成と育成についての具体的な提言がなされました。多くの方の来場を頂き、傍聴席がほぼすべて埋まった会議となりました。
第4回は、精神保健改革の柱の一つである、アウトリーチサービスと多職種チーム医療が議題となりました。前半は利用者主権のアウトリーチの必要性と、すでに京都市と千葉県旭市において実践されている訪問型サービスについての報告があり、出席した当事者、家族委員の意見がかわされました。後半では、訪問型チームについての提言がなされました。
第3回までの政策構想会議においても、危機に瀕した当事者家族の元へ、十分な支援が届けられてなかった現状が繰り返し訴えられており、その声に対応する為のサービスとして、入院中心型から在宅•外来診療への移行、疾患のみに注目しがちなモデルから心理社会アプローチを採用、それらを実現するためのチーム医療の組成と育成についての具体的な提言がなされました。多くの方の来場を頂き、傍聴席がほぼすべて埋まった会議となりました。
第5回構想会議要旨
第5回は、前半は精神医療の各専門分野での治療についての改革案について検討され、後半では、入院医療における改革案について検討されました。また会場も130人が入場可能な会議室に場を変えての開催でした。
会の前半では、児童思春期精神障害、不安障害、依存症、認知症、精神障害とともに身体の病気も持つ合併症の例において、当事者または家族からの発言があり、それに対して、おのおのの分野へ専門家からの提言がなされました。後半では当事者家族尊重の視点から精神科入院医療が検討され、多職種チームによって24時間アクセスが可能な医療と、総合病院有床病院精神科の今後の活性化について検討されました。
第5回は、前半は精神医療の各専門分野での治療についての改革案について検討され、後半では、入院医療における改革案について検討されました。また会場も130人が入場可能な会議室に場を変えての開催でした。
会の前半では、児童思春期精神障害、不安障害、依存症、認知症、精神障害とともに身体の病気も持つ合併症の例において、当事者または家族からの発言があり、それに対して、おのおのの分野へ専門家からの提言がなされました。後半では当事者家族尊重の視点から精神科入院医療が検討され、多職種チームによって24時間アクセスが可能な医療と、総合病院有床病院精神科の今後の活性化について検討されました。
第6回構想会議要旨
第6回は家族支援、人材育成に焦点をしぼった討論となりました。家族支援では、本人をケアしていく中で家族が疲弊し、家族自身の人生を放棄し、家族も精神疾患を患ってしまうことがある点が多くあげられました。それに対して、家族の支援に絞った専門の相談員が家族全体を支えていくことが提言されました。
人材育成では、病気の知識だけでなく、当事者・家族の悩みを傾聴し、支援していく人材が望まれました。それに対して、現在の人材を地域ケアモデルへ転換し、専門の教育機関を設立していくことで、様々な職種で「こころ」を見る人材を育成し、当事者のリカバリーが目指せるようにすることが提言されました。
第6回は家族支援、人材育成に焦点をしぼった討論となりました。家族支援では、本人をケアしていく中で家族が疲弊し、家族自身の人生を放棄し、家族も精神疾患を患ってしまうことがある点が多くあげられました。それに対して、家族の支援に絞った専門の相談員が家族全体を支えていくことが提言されました。
人材育成では、病気の知識だけでなく、当事者・家族の悩みを傾聴し、支援していく人材が望まれました。それに対して、現在の人材を地域ケアモデルへ転換し、専門の教育機関を設立していくことで、様々な職種で「こころ」を見る人材を育成し、当事者のリカバリーが目指せるようにすることが提言されました。
第7回構想会議要旨
第7回は、新たなサービスを実現するための法制化と、サービスの質を担保する評価に関する討論となりました。法制化については、当事者家族委員より、精神科特例のために少数スタッフによる管理的な入院体制の問題や、保護者制度による家族への過大な負担の問題が提起されました。精神疾患対策基本法制定を通じて、精神科特例・医療保護入院制度の廃止と精神保健福祉官制度の創設などが提案されました。また評価については、評価の際には当事者・家族の視点からの評価の組み込み方について、構想会議の提言実現を見据えて、様々な立場からの白熱した議論が展開されました。あたたかい、こころの通った法律制度を創ってほしいという当事者の切実な願いも表明されました。
第7回は、新たなサービスを実現するための法制化と、サービスの質を担保する評価に関する討論となりました。法制化については、当事者家族委員より、精神科特例のために少数スタッフによる管理的な入院体制の問題や、保護者制度による家族への過大な負担の問題が提起されました。精神疾患対策基本法制定を通じて、精神科特例・医療保護入院制度の廃止と精神保健福祉官制度の創設などが提案されました。また評価については、評価の際には当事者・家族の視点からの評価の組み込み方について、構想会議の提言実現を見据えて、様々な立場からの白熱した議論が展開されました。あたたかい、こころの通った法律制度を創ってほしいという当事者の切実な願いも表明されました。